痛風の症状が出やすい場所は踝(くるぶし)や手、耳など。原因と今すぐ出来る対処方法


痛風

SHARE

BoDiSIL編集部

  • 手足の関節が痛い(くるぶしやかかと、親指の付け根など)
  • 耳介(じかい)に痛みがある

という方は、もしかすると痛風を患っているかもしれません。

痛風は、中高年だけでなく、20代、30代といった若い世代の方でも発症してしまう病気なので、関節痛に悩まされるようになったら注意が必要です。

しかし、痛風は食事療法と生活習慣にちょっとだけ気をつけるだけでずいぶんと改善されることも事実です。

風が吹くだけで痛いという由来からきている痛風ですが、今回は、内科医、成田亜希子先生監修のもと、痛風の症状が出やすい場所や原因、今すぐ出来る対処方法について解説していきます。

監修ドクター

成田 亜希子

成田 亜希子 なりたあきこ


専門領域:内科、皮膚科
経歴:国立大学医学部卒業後、一般内科医として勤務。公衆衛生の分野にも携わり、国立医療科学院にて感染症や予防医学の研修も積んでいる。
所属学会:日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会

痛風の症状に悩んでいる人たちの声

痛風の症状・原因・出やすい場所は!?

痛風の原因は、血液中に尿酸という老廃物が溜まる事です。

血液中の尿酸が一定以上に増えると、尿酸の結晶が関節部分に蓄積され炎症を起こしてしまい、痛みが生じるようになるのです。

初発症状は足(くるぶしなど)に出ることが多いですが、耳介(じかい)にも痛風の結晶がたまりやすいです。

また、尿管に痛風結石ができるとそれが排出される時に非常に強い痛みを生じることもあり、注意が必要です。

痛風の症状を解消するために必要な7つのポイント

痛風も症状が軽いうちは、食事療法や生活習慣で改善していく事が可能です。

そのポイントをシェアしていきます。

1.プリン体の摂取を控える

痛風の原因となる尿酸は、ビールレバーなどに含まれているプリン体が元になっています。

下記に、プリン体の多い食品類で注意した方が良い物をピックアップしました。

100g中に含まれるプリン体の多い食品
  • ビール
  • レバー、あん肝
  • 数の子などの魚卵系
  • 白子
  • にぼしや鰹節などのダシの素

引用元:http://www.tufu.or.jp/pdf/purine_food.pdf

痛風は贅沢病とも言われるようにお酒やお酒の肴でも特に美味しいとされる食品に多く含まれています。

誰もが美味しいものを食べたいという思いは同じですが、やはり人間健康第一です。痛風になって家族に心配をかけるまで食べるのはやめましょう。

ちなみにプリン体を多く含む食品類でも、干ししいたけや野菜類は尿酸値の上昇にはほとんど影響しないとされているので安心して摂取して下さい。

2.尿酸の排出を促す

尿酸は、体内で生成されてから腎臓から尿と共に排出されていきます。

つまり、尿酸をスムーズに排出するためには、十分な水分を摂り、尿の量を増やす事がポイントとなります。

また、老廃物として尿の量を増やすためには、肝臓や腎臓の機能を高めることも大切です。

腎臓や肝臓の機能を高める効果のある物や、体内の余分な水分を排出する作用のある物を積極的に摂取していくと良いでしょう。

体内の浸透圧の調整のために、余分な水分を排出する作用のあるカリウムは、尿酸の排出作用を促す効果があります。

カリウムが豊富な食品
  • バナナ
  • きゅうり
  • パセリ
  • アボカド

これらを積極的に摂取していきながら、自らの力で尿酸を排出していけるようにしましょう。

3.アルカリ性食品を摂取する

尿酸が血液中で結晶化してしまうと、下半身や足の関節に蓄積されていきます。

関節や足などの先端部分に尿酸が蓄積されるのを防ぐためには、血液をアルカリ性に傾かせると尿酸が尿に溶けて体外へと排出されやすくなります。

積極的に摂りたいアルカリ性食品
  • わかめ
  • こんぶ
  • ひじき

これらの食品は、尿酸の排出作用を促すだけでなく、ビタミン、ミネラル、食物繊維といった健康維持に大切な栄養分もたっぷり摂取できるので、積極的に摂取していきましょう。

4.激しい運動を控える

痛風になる多くの人が運動不足の人が多いのが現実ですが、実は痛風患者もしくは予備軍には強めの運動は非常に危険です。

激しい運動を行うと、尿酸が固まって殻ができた結節が破壊され、殻の中の尿酸が正常な組織中に放出されるため、白血球の攻撃が生じて強い痛みを生じます。

このプリン体が肝臓で尿酸に変わり、スムーズに尿として排出できなくなった尿酸が結晶化して関節や足の指の付け根の部分に蓄積されて、尿酸が固まって結晶になる。これが痛風のメカニズムです。

激しい運動で大量に汗をかき、脱水症状に陥った時も尿酸値は上昇していくので注意しましょう。

運動するのであれば、ウォーキング軽いジョギング、ヨガ、ZUNBAなどのエクササイズがおすすめです。

5.水分補給を多めにする

水分補給

水分補給が足りないと、消化管や尿から排出される尿酸の量が低下していきます。

尿酸がスムーズに排出されなくなると、痛風のリスクが高まるので注意が必要です。

特に夏場は汗をかいて脱水症状に陥りやすいのですが、水分補給のためにとプリン体を多く含むビールばかり飲むのは尿酸を蓄積させる原因となるのでNGです。

ビールは100g中のプリン体自体は少ないですが、男性でビールが好きな方は1リットルや2リットルは軽く飲めてしまうため、知らぬうちに大量のプリン体を摂取してしまうのが怖いのです。

例えば、ビールの100g中のプリン体は5mg程度ですが、2リットルのビールを飲むと100mgのプリン体を摂取することになります。

これは、牛レバー50グラム、生のあん肝100グラムに相当します。

参考URL:http://www.higasiguti.jp/page/tufu/purin.html

水分補給は体内の余分な老廃物の排出を促す作用のあるミネラルウォーターや、デトックス効果のある緑茶やハーブティなどを摂取していきましょう。

注意
ビールはレバーなどの食品に比べて100g中のプリン体は少ないが人によっては大量に飲めてしまうのが怖い

6.肥満予防に努める

痛風を患っている方の約60%は、肥満体質です。

結果として肥満度が高い程、体内の尿酸値は高くなっています。

お酒の飲みすぎ、炭水化物や甘い物の食べ過ぎに注意しながら、体調管理に努めていって下さい。

7.リンパマッサージを行う

バスソルト

尿酸や毒素、老廃物などは、関節や足に溜まりやすくなっています。

自らの力で上手く排出できない尿酸や毒素、老廃物などは、リンパマッサージでしっかりデトックスしていきましょう。

マッサージを行う時には、マッサージオイルやジェルを使用するとすべりが良くなります。

お風呂でリンパマッサージを行うと体が温まってより排出能力が高まるので、湯船で体をしっかり温めた後に洗い場で行うのがおすすめです。

オススメ

お風呂ではマッサージオイルの他にも、マッサージソルトを活用するのがおすすめです。マッサージ後に塩が体についたまま湯船に浸かると、バスソルトとしても併用する事ができます。

参考 男性にもオススメのバスソルトリトルアナザートリップ

湯船に浸かって体が温まり毛穴が開いている状態の時に、バスソルトのカリウムやマグネシウム、カルシウムなどのミネラル成分が毛穴から体内へと浸透していきます。

それによって、カリウムやマグネシウムなどのデトックス効果によって代謝力が高り、余分な尿酸も汗と共にスムーズに排出していけるのです。

注意

痛風の発作があるときや炎症を起こしているときは温めたりマッサージを行うと余計に症状が悪化することがあるので控えて下さい。

まとめ

今回は、痛風の症状が出やすい場所原因や対処方法についてシェアさせていただきました。

痛風の人の食生活や運動習慣などの生活習慣は、高血圧糖尿病などを同時に引き起こす可能性もあります。

高血圧や糖尿病は自覚症状が少ないため、放置されがちですが痛風は強い痛みを生じるので病院受診のよいきっかけとなります。

痛風が疑われた場合には、早めに病院を受診し、適切な検査を受けて全身の状態をチェックしましょう。

大事になる前に今回紹介した食事療法やケア法をコツコツ実践していきながら、しっかりケアしていきましょうね。

BoDiSIL編集部

本記事のポイントをおさらい
  • プリン体を控え、水分を多めに補給する
  • アルカリ性の食品を積極的に摂取する(わかめ、こんぶ、ひじきなど)
  • ウォーキングなどの適度な運動をする
  • 発作が出ていない時はリンパマッサージも効果的