緊張してもお腹が痛くならない方法|過敏性腸症候群の治し方と使われる漢方薬とは!?


過敏性腸症候群の治し方

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BoDiSIL編集部

  • 「大事な打ち合わせやプレゼン前に緊張や不安でお腹が痛くなる」
  • 「出社前は必ずトイレに駆け込む」
  • 「便秘と下痢を繰り返す日々を送っている」

という人は、決して珍しくありません。

あなたも一度はそんな経験があるのではないでしょうか?

しかし、毎回ちょっとしたストレスでお腹が痛くなってしまうのは困りものですよね。

もしかしたらその症状は「過敏性腸症候群」によるものかもしれません。

この記事では、過敏性腸症候群の治し方や治療と使われる漢方薬について詳しく解説します。

緊張でお腹が痛くなるのはあなただけではない


過敏性腸症候群ってどんな病気?

「過敏性腸症候群」は日本人の約10%がこの病気にかかっているとされており、決して珍しい病気ではありません。

過敏性腸症候群になると、お腹の痛みや下痢・便秘などの影響で、生活の質が大幅に低下してしまいます。

「過敏性腸症候群かもしれない」と思ったら、まずは内科・消化器科・胃腸科などで相談するようにしましょう。

過敏性腸症候群の症状

過敏性腸症候群

では、過敏性腸症候群になると、どんな症状が現れるのでしょうか?

代表的な症状は次の6つです。

過敏性腸症候群の主な症状
  • お腹が痛くなる
  • お腹がゴロゴロする
  • 下痢
  • 便秘
  • お腹の張り
  • おならがよく出る

それぞれの症状は過敏性腸症候群以外の病気でも見られるものですが、過敏性腸症候群の場合は、検査をしても何も異常が見つからないのにこのような症状が出るのが特徴です。

お腹の不快な症状の背後には大きな病気が隠れていることもあるので、まずは病院で検査を受け、大きな病気にかかっている心配を取り除きましょう。

このほかに、3つのタイプごとに特徴的な症状があらわれます。

便秘型
便秘型は、文字通り便秘の症状が強く表れるタイプです。

腸の一部がけいれんして、便の移動がスムーズにいかなくなり、お腹の中に長時間便が溜まりやすくなります。

すると、便の水分が奪われてコロコロとしたウサギの糞のような便になったり、便が硬くなってスムーズに排泄できなくなってしまいます。

下痢型
下痢型は、突然下痢になってしまうタイプです。

いきなり便意がおそってくるので、通勤や通学、外出に不安を覚えるようになります。

また、そのことがストレスになり、下痢になる→外出が不安になる→ストレスを感じる→症状が悪化する といった悪循環に陥ってしまうことも珍しくありません。

交代型
下痢と便秘を交互に繰り返すタイプです。

便秘になって苦しいと思ったら、今度は激しい下痢になってしまうなど、お腹の調子が安定しません。

過敏性腸症候群になりやすい人の特徴

ストレス・不安

過敏性腸症候群になりやすい人は次のような人です。

  • ストレスを溜め込みやすい
  • 生真面目で完璧主義
  • 感染性腸炎にかかったことがある

過敏性腸症候群の原因はまだ詳しく分かっていませんが、ストレスや免疫力と大きな関係があると考えられています。

私たちの脳がストレスを感じると、「セロトニン」というリラックスを司るホルモンが分泌されます。

そして、何と、セロトニンの90%は腸に存在しています。

ストレスを感じで分泌された、

  • セロトニン
  • と、

  • セロトニン受容体(セロトニンを受け取って、信号を伝える物質)

この2つが結び付くと、お腹の動きが必要以上に活発になってしまうのです。

結果として、便秘や下痢、お腹の張りといった不快な症状が現れます。

また、細菌やウイルスによる感染性腸炎にかかった場合も、腸の粘膜が弱くなり、腸の中に住んでいる細菌の種類や数も大きく変化するので、過敏性腸症候群になりやすいとされています。

過敏性腸症候群は放っておいても大丈夫?

過敏性腸症候群は、放っておいても良い病気なのでしょうか?

過敏性腸症候群は、「完全に治ることは少ないけれど、放っておくと日常生活に大きな支障が出る病気」とされています。

下痢が強く出る人の場合、通勤や通学、外出が億劫になってしまうことも少なくありません。

放っておくとQOL(クォリティ・オブ・ライフ。生活の質)が悪くなってしまうので、なるべく早めに医師の診察を受け、気長に上手に付き合っていきましょう。

過敏性腸症候群の対処法

では、過敏性腸症候群と言われたら、どうすれば良いのでしょうか?

当サイトでは、上手に付き合っていくポイントとして次の4つを推奨します。

過敏性腸症候群と上手に付き合っていくポイント
  • ヨガをしてストレス発散を心がける
  • 自律神経のバランスを整える
  • 胃腸の調子を整える食事を意識する
  • 医師のサポートを駆使する

過敏性腸症候群の対処法|上手に付き合う4つのポイント

それでは、より詳しく解説していきます。

ヨガをしてストレス発散を心がける

ヨガ

過敏性腸症候群は、ストレスによって悪化する病気です。

普段からストレスを溜め込みやすい人は、意識してストレスを解消するようにしましょう。

趣味に没頭するのも良いですし、軽く体を動かしてみるのもおすすめです。

特にヨガは自宅で簡単に取り組めるだけでなく、リラックス効果も高いので、ぜひチャレンジしてみてください。

過敏性腸症候群にオススメのヨガ




自律神経のバランスを整える

過敏性腸症候群を改善する一番のカギは自律神経のバランスを整えることです。

自律神経のバランスを整えるには、

  • 早寝早起き
  • バランスの良い食事
  • 暴飲暴食をしない
  • 朝に排便する

これらを意識することが重要です。

要するに規則正しい生活をするということです。

規則正しい生活をすることで自律神経の乱れが改善され、過敏性腸症候群の症状が緩和していくケースがあります。

胃腸の調子を整える食事を意識

胃腸の調子を整える

過敏性腸症候群と診断されたら、食事には気を配りましょう。

下痢がひどいとき
  • 消化の良いものを食べる
  • 冷たい食べ物や飲み物を避ける
  • 香辛料が入った食べ物を避ける
  • 脂っこい食べ物を避ける
  • アルコールを控えめにする
便秘がひどいとき
  • 食物繊維をたっぷり摂る
  • 水分をたっぷり摂る
  • 発酵食品を積極的に摂る

このように、症状によって食生活を変えていくことが大切です。

特に、症状が出ていない時、日常からお腹の調子を整えていくには発酵食品がおすすめです。

納豆、キムチ、味噌やヨーグルト、甘酒(こうじ100%のもの)などを積極的に摂りましょう。

医師のサポートを駆使する

受診する

過敏性腸症候群と上手に付き合っていくには、医師のサポートが欠かせません。

内科・消化器科・胃腸科などで相談してみましょう。

病院ではどんなことをするの?

病院では、詳しい検査をした上で、一人ひとりの症状に合わせて薬が処方されます。

問診の結果を「ローマⅢ基準」に照らし合わせて診断するほか、確定診断のために検査を行うこともあります。

「ローマⅢ基準」は次のとおりです。

最近3ヵ月の間に、月に3日以上にわたってお腹の痛みや不快感が繰り返し起こり、下記の2項目以上の特徴を示す
1)排便によって症状がやわらぐ
2)症状とともに排便の回数が変わる(増えたり減ったりする)
3)症状とともに便の形状(外観)が変わる(柔らかくなったり硬くなったりする)

引用元:https://www.jsge.or.jp/guideline/disease/ibs.html

「ローマⅢ基準」を用いて診断したうえで、必要に応じて大腸内視鏡検査や大腸造影検査、腹部超音波検査、腹部CT検査などを行います。

病院で処方される薬の種類

では、病院ではどのような薬を使って治療を行うのでしょうか?

病院で処方される主な薬は次の6つです。

セロトニン受容体拮抗薬
セロトニンの働きを抑え、お腹の調子が悪くなるのを防ぐ薬です。
高分子重合体
便の硬さを調整する薬です。
消化管運動調節薬
腸の動きを調整する薬です。
乳酸菌製剤
腸内環境を整える薬です。乳酸菌が含まれています。
下剤
便秘の人に処方される薬です。腸の動きを活発にしたり、便を柔らかくしたりします。
抗コリン薬
腸の活発な動きを抑え、お腹の痛みを和らげる薬です。

過敏性腸症候群に処方される主な漢方薬

漢方薬

過敏性腸症候群の治療には、漢方薬が使われることもあります。

代表的な漢方薬をご紹介します。

桂枝加芍薬湯
お腹の張りや引きつるような痛み、下痢や便秘を改善する漢方薬です。
桂皮・芍薬・甘草・大棗・生姜の5つの生薬で作られています。
桂枝加芍薬大黄湯
桂枝加芍薬湯に大黄を加えた漢方薬です。便秘気味の人に処方されます。
小建中湯
桂枝加芍薬湯に膠飴(こうい)を加えた漢方薬です。だるさや疲れを強く感じる人に処方されます。
ツムラ漢方
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大建中湯
人参・膠飴・乾姜・山椒が配合された漢方薬です。
手足が冷え、お腹が痛くなりやすい、お腹が張りやすい人に処方されます。
半夏瀉心湯
人参・甘草・大棗・半夏・黄連・黄ゴンが配合された漢方薬です。
べっとりとした軟便、吐き気などが見られる人に処方されます。
人参湯
人参・甘草・乾姜・白朮が配合された漢方薬です。
手足が冷えて、お腹が痛くなりやすい人に処方されます。

漢方薬は、一人ひとりの症状や体質に合わせて処方されます。

ここで紹介した漢方薬以外の漢方薬が処方されることもあるので、詳しくは漢方薬局や漢方医に相談してみましょう。

まとめ

過敏性腸症候群は、「完全に治ることは少ないけれど、日常生活の質を大きく変えてしまう厄介な病気」です。

完全に治す・元通りにするという意識ではなく、「気長に上手に付き合っていく」という気持ちで治療を続けていきましょう。

過敏性腸症候群の原因は、未だはっきりわかっていませんが、腸の中の「セロトニン」が関係しているとされています。

緊張してお腹が痛くなりやすい場合は、

  • ヨガをしてストレス発散を心がける
  • 自律神経のバランスを整える
  • 胃腸の調子を整える食事を意識する
  • 医師のサポートを駆使する

以上4つのことに気を付け、必要に応じて漢方薬の力も借りながら、上手に付き合っていきましょう。

BoDiSIL編集部